『中国佛教版畫全集』は、歴代の仏教版畫を収集した一大全集です。
絵画のなかでも、版画といえば大量に複製できるために一点ものの絵画よりも格下に見られることもあります。しかし、版画になるということは規範になるということでもあり、より広範な対象に仏教の教えを伝播する有効な手段とみなされていました。
今回購入された『中国佛教版畫全集』は、3000点以上の仏画35000点以上の版画を収録し、破損・断片化した作品、数千点の経典、公私にわたり収蔵されてきたものから編集されたものとなっています。中国の仏教美術・版画を一堂に会させた初めての集大成として、それらが作成された時代背景を確認する資料となります。
今回の展示では、日本に輸入された版画を中心に、それらがどのように日本の絵画に影響を与えたのかを考察した研究を紹介します。
【会期】2025年12月22日(月)~2026年2月28日(土)
【会場】奈良大学図書館展示室(入場無料)


